記事概要
Z世代は3つの特徴的な行動・考え方を有し、SNSの情報に基づいて商品・サービスを購入するための意思決定を行います。つまりZ世代に対するマーケティングを成功させるためには、プロモーション活動の場としてSNSを活用しなければなりません。
本記事では、Z世代が活用する代表的なSNSであるInstagramについて、Z世代の視点で解説します。
Z世代はInstagram上でどのような行動を取り、最終的に購買の意思決定をするのかについて細かく確認していきましょう。また、彼らの購買インサイトを分析する3つの視点も紹介するので、明日からのマーケティング戦略にぜひ取り入れてみてください。
目次
Z世代の視点で見るInstagram
はじめに、InstagramについてZ世代はどのように捉えているかを解説します。Z世代の視点を理解することで、自ずと取るべき戦略が見えてきます。
Z世代が「好き」を見つけるプラットフォーム
Z世代はInstagramを自分の「好き」を見つけるプラットフォームとして利用する傾向があります。Instagramは視覚に対する訴求力の強いUIを有するため、クチコミ・ウィンドウショッピングに適しているのです。
そのためZ世代に対して新しい商品を提供する際は、InstagramにおけるZ世代の具体的な行動をふまえてプロモーションを実施する必要があります。
ストック情報を比較検討して購買を決断
InstagramにおけるZ世代の行動は、上の画像の通り次の5つから成り立ちます。
- アプリを立ち上げてストーリーズで写真や動画を閲覧
- ホーム画面から自分がフォローしている人物の最新投稿を閲覧
- 検索機能を使って自分の関心のあるタグから取得した投稿を閲覧
- 気に入った投稿は保存しておく
- 保存済みの投稿にある商品について友達やインフルエンサーのクチコミを参考に比較検討して購入
このようにZ世代はInstagram上において複数の導線で情報収集を実施し、情報とのファーストコンタクトから一定の時間をおいた後に、友達やインフルエンサーの後押しを受けて購買行動を取る傾向があります。
ここで最大のポイントとなるのは「情報をストックして、一定期間経過後に購買の意思決定を行う」点です。そのためZ世代に対しては、情報とのファーストコンタクトから購買の意思決定までを丁寧にコーディネートする必要があるのです。
決断を後押しする「友達・インフルエンサー」
先ほど触れた通り、Z世代は情報との接触から購買の意思決定までにタイムラグがあります。そして購買行動に関する決断の後押しに、友達やインフルエンサーの発信・クチコミを参考にします。
裏を返すと、Z世代は企業の発信する情報を購買の意思決定の参考にしない傾向を持つのです。上の画像から、Z世代と25歳以上の人物では企業の発信情報を参考にする割合に大きな差があることが分かるでしょう。
このようにZ世代はこれまでの消費者とは異なるカスタマージャーニーにより、商品の購入を決断します。こうした購買フローを知らずにZ世代へのプロモーションを実施すると、コストだけがかさみ、効果の見えないもどかしい時期が長くなります。
Z世代の購買インサイトを知る3つの視点
ここまでZ世代のInstagramにおける購買行動を確認しました。続いて、Z世代の購買行動の裏にある価値観やエモーションを購買インサイトとして把握するための3つの視点を解説します。
発信傾向
Z世代の購買インサイトを知るためには、彼らがどのような場所でどのような情報を発信しているかに着目する必要があります。具体的には、ターゲットとするZ世代がどのような価値観を有しており、どのようなものに憧れを持っているかを確認していきます。
トライブ傾向
トライブとは「SNS上に存在する共通した価値観・嗜好性を持つユーザー群」を指します。こうしたトライブの分析も、Z世代の購買インサイトを知るための切り口になります。具体的には、各トライブにZ世代がどういったつながりや情報を求めて集まっているのかを分析します。
エンゲージメント傾向
これらの発信傾向・トライブ傾向から、Z世代がどういった情報に共感を抱くのか、また不満を抱くのかというエンゲージメント傾向も分析していきます。そうすると、各トライブに所属するZ世代の大多数が共感を抱く情報やストーリーが見えてきます。
Z世代の特徴をマーケティングに活かそう
spiceboxでは、Z世代に対するマーケティングを成功させる独自のノウハウを有しています。本記事で触れたトライブについて、具体例を用いて解説するコンテンツもあるので、Z世代マーケティングを成功させたい方はぜひ読んでみてください。
Z世代は、これまでの世代にはない購買インサイトに基づいて購買行動を行います。それらの実態を把握してプロモーション活動を展開できると、彼らの持つ爆発的な情報拡散力を味方につけられるのです。Z世代の実際の購買フローを把握した上で、マーケティング戦略を構築しましょう。